iPad愛に目覚めると、「この板1枚で仕事を完結したい」と考えるようになるはずです。薄い・軽い・早いの3拍子が揃った端末なので、当然の生理的現象ですね。
残念ながら、「どんな人でもiPadだけで仕事ができるか」の答えはNOです。
ですがこの記事を読むことで、iPadが寄り添える範囲を知り、仕事に対してベストな選択肢を持てるようになります。
iPadで「できること・できないこと」を把握し、パソコン・スマホ・iPad3つの武器で戦いましょう。
iPadでMicrosoft Officeを使う方法

iPadでMicrosoft Officeを使う2つの方法
iPadでオフィスソフトを使う方法は2つ。
いずれにせよマイクロソフトのアカウント作成は必須なので、時間のある時に作っておきましょう。
» Microsoft公式サイトはこちら
iPadのMicrosoft Officeの制限と操作感
ブラウザ上、アプリ上、どちらを使ってもiPadでMicrosoft Officeの全機能を使うことはできません。操作方法もパソコンのMicrosoft Officeソフトとは異なります。
※例えばマクロは組めません。
ガッカリ性能なわけではなく、グラフ作成や文書作成程度なら何ら問題なく使えます。
Officeソフトも通信が必須なので、Wi-Fiとセキュリティ対策(後述)だけはしておきましょう。
iPad専用のMicrosoft Officeアプリを無料で使う方法
- ブラウザ上で使う
- アプリをインストールして使う
1「ブラウザ上で操作する」についてはどの端末でも無料です。
ブラウザ上であればiPadだろうがMacBookだろうが課金なしで編集できます。
公式アプリを無料で使う条件
iPadのMicrosoft Office公式アプリは3段階の編集制限になっています。
- 閲覧のみ
どの端末でも閲覧は無料。 - 簡易編集
画面サイズが10.1インチ以下の端末は無料 - 全機能解放
有料課金が必要(例外あり)
簡易編集はグラフ作成やピボットの更新(作成は不可)まで可能です。パソコンがメイン、iPadがサブであれば充分なケースが多いです。
全機能を解放を無料で使うには
全解放には有料課金が必要ですが、学生と先生は無料で使えます。
学生と先生用に用意されている「Office 365 Education」にはさらに細かくプランがあります(詳細はこちら)。
所属している教育機関の契約内容によって異なるので、詳細は組織の管理者に聞いてみてください。
Microsoft Officeの代わりになるアプリ
iPadのMicrosoft Officeアプリはオールインワンか専用アプリの2択です。
Microsoft Officeファイルは他社製アプリでも編集でき、多くはオールインワンのアプリになっています。基本的には有料ですが、使いやすいと感じれば他社製アプリもあり。
Microsoft以外の選択肢
無理にMicrosoft Officeアプリにこだわらなくても、Google Docsがスタンダードの会社も増えてきています。
Excelに及ばない点もありますが、Google Docsの方が使い勝手が良い場面も多いです。
後述するNotionやCanvaを使用することで、WordやPowerPointの出番も極端に少なくなりました。
自身の使い方と照らし合わせながら良い選択肢を探すのもiPadの楽しみです。
iPadで仕事に使えるオススメアプリ

iPadで全てを管理「Notion」
iPadを使うなら絶対に使って欲しい、当サイト一推しアプリです。
可能性は無限大。自分がしたいことをほぼ実現できるツールです。



Notionの使い方は当サイトのカテゴリー「Notion」もご覧ください。テンプレートは複製も可能です。
» Notionで実践していること7選!情報整理ツールのDIY

» iPad miniでできること【手帳代わり?いえ、超えてます】

パワポを超える資料作り「Canva」
iPadでMicrosoft Officeアプリを不要とさせるアプリの一つ。
パワーポイントが不要と思える手軽さで、スライド作成・デザイン作成が可能です。
最初から入っているテンプレだけで、デザイン未経験でも綺麗なコンテンツが作れます。
無料プランでも多くの素材が使えるので、その使い心地に震えること間違いなし。
コピペ・データ移動の仲介役「Yoink」
iPadで不便なのは、複数のデータをコピペする作業とデータの移動。
例えば「ウェブ上の画像を一時的にYoinkに移動して別のアプリに貼る」が軽快に行えます。

有料アプリですが、使う場面が多い方は導入の価値があります。
MacBook版は別課金が必要です。便利すぎるので私は両方購入しました。
パスワード管理「1Password」
IDとパスワードをメモ帳アプリで管理していませんか?
パスワードを1つだけ覚えれば、すべてのパスワードにアクセスができ、検索も簡単、パスワードの自動生成もしてくれる万能アプリです。
依存しすぎてしまうレベルに使い勝手が良いので、ぜひ使ってみてください。
無料で使い続ける方法もあるので、参考にしてみてください↓
※動画内で使っているDropboxはこちらから新規登録すると容量が500MB増えるので初めての方はどうぞ。
メール管理は一つのアプリで「Spark」
メール管理でこれ以上のアプリは出会ったことがありません。無料なので必ず入れておくべきアプリの一つです。
Gmail、Yahooメール、会社のメール、キャリアメールを1つのアプリで管理できるようになります。
UIも異常な見やすさで、他のメールアプリを使う気になれなくなります。
チームコミュニケーション「Slack」
チャットツールで一番有名なアプリです。自社だけでなく、他社の人を巻き込んだコニュニケーションツールとしても有能。
ZOOMのようにビデオ通話ができるのも便利です。
チャットツールでは「チャットワーク」や「Microsoft Teams」も有名です。
自身の環境で使用比率が多いツールを使いましょう。
» (関連記事)zapier連携で、Slack通知をNotionで受け取る方法
その他
便利なアプリは以下の記事でも紹介しているので、よかったらご覧ください。
» 【現役小学校教員】ママ先生のiPad活用術とおすすめアプリ

Wi-FiモデルiPadが絶対に抑えるべき「通信環境」

万能に思えるiPadですが、快適な通信環境がなければただの板。
iPadをWi-Fiモデルで購入している方は多く、通信環境の問題はつきまといます。
ビジネスで使うために必須なのは
速度の速さ+安全性
知っておくだけで快適度は上がります。
ビジネスにフリーWi-Fiは危険
カフェや漫画喫茶、電車内や出張先のホテルには今や標準装備されているフリーWi-Fi。
フリーWi-Fiは情報傍受される危険性を秘めています。
情報が漏れると、例えば同じパスワードを使い回している人は、全情報が一網打尽にされます。
知識だけでも持っておかないと、誤って「第三者が用意したWi-Fi」に接続してしまう可能性もあります。
httpsの主流化に加えて、アプリやメールソフトも暗号化通信が増えているので安心ですが、それでも対策しておかない理由はありません。
漏洩は全て自己責任、詳しくない場合は多少高額ですがセキュリティソフトを入れてしまうのも手っ取り早くて簡単です。
●公式サイト
ウイルスバスター製品ラインナップ
私も漏洩したくない情報を送信する際はテザリングやVPN接続を行なっています。
セキュリティソフトは高額なので、安価な方法をまとめました。使い方に合った方法で情報を守りましょう。
安全に通信する3つの方法
1.自分のスマホでテザリング
スマホの回線は自分専用なので、テザリングWi-FiでのiPad使用は安全です。
安全な通信ができますが、スマホの通信容量を圧迫し、バッテリーもゴリゴリ減っていきます。

楽天モバイルは通信が不安定というデメリットもありますが、2,178円で20GB、3,278円で無制限なので、iPadとの組み合わせとしてかなり使い勝手がよかったです。
テザリングをメインにしてiPadで仕事をしたい方は一考の価値あり。
2.VPN接続で安価に解決
フリーWi-Fiを使いつつ、通信を自分で暗号化することで安全な通信を可能にします。
VPN化するアプリは内部課金が主流です(VPNアプリランキングを見る)。VPN専用アプリに課金するよりも、会員専用Wi-Fiが付帯するサービスおすすめ。
auスマートパスプレミアムは実質月額を0円に抑えつつ、端末が壊れたときの簡易保険機能+Wi-Fi使い放題を備えた良サブスク。メールアドレスの登録と電話番号認証でau IDさえ作れば、回線がauでなくても加入できます。
» auスマプレはいらない?iPadのビジネス活用で化けます

ギガぞうはいざという時のスマホ保険がついたサービス。1台あたり86円で保険も会員専用Wi-Fiもついて、LTE通信量まで抑えられます。

» iPad使いには最適?ギガぞう保険のデメリットと評判をどこよりも詳しく解説

どちらも使ってみましたが、スマホ環境の網羅性が高く、早く知りたかった良いサービスでした。
3.モバイルWi-Fiルーター
モバイルWi-Fiルーターも自分専用の回線なので、安全かつ高速な通信を可能にします。
「データ通信料の多い仕事」や「スマホのプランを抑えている人」に向いています。
auの新プラン「povo」の登場により、「スマホは最低限+通信はモバイルWi-Fiルーター」という組み合わせも最適解になり得ます。
通信速度はスマホ程度で良いのであれば、以下の二つはiPadと相性が良さそうです。
ChargeSPOT Wi-Fi
価格は3,608円/月と最安価格ではありませんが、どこのコンビニにも設置してあるレンタルモバイルバッテリーを使う権利が付いているモバイルWi-Fiルーターです。

荷物が少なくてすむiPadが、さらにモバイルバッテリーまで不要になる魅力があります。
通信容量は100GBなので、パソコンからiPad・iPhone・Switchまで使い倒す人でも、一台で解決できる安心感があります。
プラスWi-Fi
端末料金が19,800円かかりますが、契約の縛りや解約金がなく、30GBで2,080円と価格も激安。
通常は契約期間を縛って端末料金を実質割引で減算しますが、先に払う代わりに契約の縛りが無くなります。
契約縛り2年は個人的には長い。
生活環境・仕事・使う場所・使い方・端末変更・通信規格変更、どんな時も身軽に乗り換えられる状態が長い目で見てプラスになると思います。
●公式サイト
» 【ぷらすWiFi】解約金・契約期間縛りなしのモバイルWi-Fi
以上、3つの安全な接続方法でした。
iPadのビジネス活用術 まとめ
仕事に使う方は、端末を守る保険も頼りになります。先ほどの1台あたり86円で守れるギガぞうもスマホ保険の一つ。クレジットカードに付帯する保険もあるので、すでに使える状態にあるかもしれません。
趣味も含めたiPadの活用方法もよかったらご覧ください。
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