- Larkって何?
- Notionとの違いは?
- どっちを使えば良いの?
ビジネスの世界では効率性と円滑なコミュニケーションが不可欠。
その要諦を完璧に体現したツール「Lark」が脚光を浴びています。
必要なのは、インターネットと Lark だけ。
Larkとは何かを一言で表したキャッチフレーズです。
- 結論
- ・使い分けがベスト
・導入障壁が低いのはLark
既存ツールの集合体なので社員教育がほぼ不要なのも大きな魅力。
場合によってはLark一本で済む場合すらあります。
Notionを初めて使った時以上の衝撃を受けたLark。
今までOneDrive、Dropbox、Excel、Word、Miro(マインドマップ)で管理していたデータが全てLarkにまとまりました。
一度使ったら手放せなくなること間違いなし。
Excel・Notionなどの導入サポートを行っている管理人がNotionと比較して解説します。
一人社長がより事業に集中できる環境づくり。
- リソース不足で業務委託していませんか?
- やることが多すぎて気が散っていませんか?
Larkはビジネスツールの集合体
わかりやすく図で表すと
言葉を失うほどすごい・・上記に加えて労務管理や外部ツール連携もできます。
図の通り、Larkはコミュニケーション&コラボレーションに特化したビジネス向けツールです。
個人で使っても便利ですが、チームや企業で使うとより効果を発揮します。
- 円滑なコミュニケーション
チャット機能、ビデオ会議、ファイル共有、スケジュール調整などがシームレスに統合されており、スピーディーな意思疎通が可能。 - 生産性向上
タスク管理、スケジュール管理、ドキュメント共有など、ビジネスの効率化をサポートする多彩な機能を搭載。仕事の進行状況を把握するのが非常に楽になります。
セキュリティ関連は専門的な話になりますが、公式HPを見るとかなり堅牢な仕組みが伺えます。
Larkの魅力を画面で紹介
チャット
2023年8月現在、Slackのようなチャンネル作成機能はありません(グループチャットは可能)。
オールインワンツールなので、カレンダーやToDoリストと即座に連携可能。
LINEやChatworkに近いシンプルな作りで、日本人にとってはかなり使いやすいUIです。
カレンダー
チームメンバーのスケジュール確認はもちろん、Googleカレンダーとの連携もできます。
ビデオ会議
アプリ名 | ZOOM | Lark |
プラン名 | プロ | プロ |
月額料金 /ユーザー | 1,675円 ※年間プランを月換算 | 1,420円 |
クラウド ストレージ | 5ギガ | 5テラ |
会議時間 | 無料:40分 プロ:最大30時間 | 無料:60分 プロ:最大24時間 |
付加機能 | ・文字起こしは発言者特定不可 ・翻訳(有料) | ・自動文字起こし ・翻訳(有料) |
タイトル | 公式HP | 公式HP |
プラン表の見間違いを疑うほど優秀です。
スケジュール調整機能も追加されました。実際使っていますが便利です。
無料でも60分間使え、録画や文字起こしもできます。
ドキュメント
WordやExcelもそのままLark形式に変換できます。
もちろん共同編集・共有可能。言葉もいらないくらい何でもできます。
唯一欠点を挙げるとすれば印刷でしょうか。Notion同様改ページを設定できないのが若干不便です。
» Notionで印刷するときの注意点
データベース構築
蓄積されたデータの分析に不可欠なデータベースおよび様々なビューの作成を感覚的に行えます。
Notionでは回りくどい関数が、LarkではExcel同様に表現可能です。
Notionのformula2.0アップデートにより、構築のしやすさは同レベルに。カスタマイズ性・視認性ではNotionに軍配が上がります。
紹介しきれないほどの機能を搭載
これ以外にも法人アカウントや有料プランを使うと、
・メール(Gmail連携可)
・ワークプレイスでの労務管理
・ノーコードを使った外部連携
と数えきれないほどの機能があります。
Lark本社の方に聞きましたが、3,000人以上のエンジニアを抱えているとのこと…。
語彙力を失うほど「ヤバい」のでぜひ使ってみてください。
Larkのデメリット
ブラウザとアプリの行き来が必要
オールインワンと言いつつ、パソコンの場合はブラウザとアプリを行き来する必要があります。
例えばビデオチャットはアプリ、Doc作成はブラウザと、勝手に行き来して起動します。
しかし!なんとiPadの場合はほぼ完結します。
要するにアプリ一つでビデオ会議も、表計算も、DBも、カレンダーも扱えます。
※先述したスケジュール調整が使えないのが惜しいところ
Notionでは貧弱なウィジェットもLarkでは多彩です。
Notionユーザーは誰しも「高機能なウィジェットを!」と思っています(多分)。
本社の方に聞きましたが、やはりタブレットに注力したツールとのことでした。
とにかくiPadと抜群に相性が良いです。ぜひ組み合わせて未来のビジネスツールを体感してください。
» 初めてのiPad、失敗しない選び方【安く購入する方法も紹介】
Lark運営会社への不安
Larkの運営会社は2022年に設立したばかりの「Lark Japan株式会社」。
母体はTikTokで有名なBytedance社です。
経営者としては、TikTok規制の広まりから、利用継続や業務の基幹に取り入れることへの不安を抱く場合があります。
» 参考:TikTokの利用禁止?世界の動きと企業に求められる対応について徹底解説
将来的な不安や世界的な受入体制から、Notionが選ばれることもありました。
「危ないと思います」と言えるほどの根拠は、私個人としてはありませんが、一つの判断軸にはなるかと思います。
Notionの自由度には及ばない
便利なのは間違い無いのですが、Notionに慣れていると自由度の低さを不便に感じるシーンがあります。
例えば
- トグル表示ができない
- DBのカラムが設定できない
- 同じDBはドキュメント内に一つ
他にはBaseについてはレコード数の制限があったり、iPad版はプロパティの非表示に未対応。
つまり大量データの集計や「見やすさ」には対応できません。
NotionやExcelとは異なり、あくまでも既存ツールの合体であり、専用ツールの開発ソフトではないという印象です。
NotionとLarkの機能比較
Notionの特徴である「データベース」という考え方。
Larkにもデータベース(名称はBase)が搭載されており、UIもよく似ています。
ですが、NotionのDBはそれ自体がノートになっているのが大きな違いです。
DBのノート機能
よく似た見た目ですが、LarkのDBにはノート部分がありません。
プロパティのテキストをノートにしたりコメントを残すことはできますが、見づらいです。
(Notionユーザーに説明するなら、LarkのDBにはプロパティしかありません)。
Notion最大の特徴はDBとノートがシームレスを超え、一体化している点です。
例えばノートにする必要が薄い
・製品スペック一覧表
・従業員の属性情報管理
ならLarkの方が便利かもしれません。
しかし、
- 学生の勉強用
- タスク管理やSNS分析
- 親密度を上げるための顧客リスト
データの管理に加えてノートを使うと情報整理や深掘りがしやすいケースではNotionの方が使いやすいでしょう。
どちらが便利?の相談もNotionサポートから対応いたします。
使用頻度や端末・環境などから複合的に判断します。
自社専用ソフト開発の性能
専用ツール・ソフトウェア開発という視点で見ると、LarkはNotionに及びません。
- ボタン機能がない
ソフトに弱いユーザーに優しい設計が可能 - DBを畳んだり二段組表示ができない
※裏技やアプデで出来るかもしれませんが2023年8月現在は不可
カスタマイズ性が高い利点は、自分・会社・部門・個人の専用ツールを組み立てられることです。
会社に基幹システムがあればイメージしやすいかもしれません。
発注・電話応対・カスタマーサポート・営業管理・報告書・人事労務
専用に組んだソフトやAccess・Excelを使っているのではないでしょうか。
テキスト、リンク、DB、表、画像、ファイルなど、様々な情報を組み合わせて1つのページにレイアウトすることで、Notionは小規模に専用ソフトを自作できます。
AIの性能
Notionの追加オプション「Notion AI」は強力です。
ノート部分ならどこでも使え、記事執筆や表作成、Mermaidによるグラフ作成などもできます。
プロパティにAIを適用することもできます(↓わかりやすい活用例)。
Notion AIはおそらく画像生成やDB編集にも対応してくるはずなので、更なる伸びが期待できます。
» Notion AIの使い方とできること【具体的な活用術も紹介】
Larkの便利なポイント
DBやノートの構築はNotionよりも弱めですが、上図のレベルであれば自由に組み立てられるので、弱点にならない人も多いでしょう。
顕著なのはメッセージ周り。
Notionの場合はチャットというより画像の通りコメントが限界です(スマホの方拡大ください)。
Larkはしっかり”チャットツール”がついています。
に加えて、承認フローや経費精算、出来ることが多すぎてとても書ききれません。
クラウドストレージ的な利用
Notionはデータを格納することができますが、無料プランの場合には1ファイル5MBの制限があります。
Larkはストレージ容量も隠れた魅力です。無料で100GBはやりすぎ。
ただし、Dropbox等と違ってLarkへのデータ共有はチャットを経由します。
どちらもクラウドストレージではないので正規の使い方ではありませんが、単なる保管庫としては有料契約が不能になる程のインパクトがあります。
NotionとLarkどちらを使えばいいの?
先に結論を言っておくと、両方使うのがベストです。
どちらか選べ!というなら効率化の軸がどこにあるかでしょうか。
- 既存ツールの一体化で効率化するならLark
- 新しい業務支援ツールで効率化するならNotion
Larkは教育が楽
ExcelやZoomなどのUI(操作感)をトレースしているので、特に説明を読まなくても使えます。
新ツール教育の必要がほぼないというメリットは企業ならとんでもなく大きいです。
※データベースであるBaseは別
しかもLark公式ヘルプページと標準装備のサポートチャットで困ることが劇的に少ないです。
※例えばGoogleカレンダーとの同期方法も公式で記事があります。
Notionは専用ツール開発に強い
Notionは情報整理に加えてユーザー自身がソフトウェアを開発できるツールです。
仮にITリテラシーが高いチームなら、Notionの方がより効率的・主体的に情報がまとまっていきます。
業務効率+自主性の高いメンバーを育成するならNotion以上はありません。
それぞれの使い分け例
環境によって最適は異なります。
個人使いか、チームのレベル、人数、頻度、利用環境etc…
まとめるとすれば、
- 気軽にDXしたいならとりあえずLark
- エンジニアライクにDXしたいならNotion
上記が現状の答えです。
私は自由度重視なのでNotionが中心・できないことはLarkです。
ツールを適用したい部署やジャンルを特定して、利用シーンにどちらが適切かを判断しながら導入してみてください。
LarkとNotionの比較 どちらを使うかのまとめ
- 気軽に導入してみるならLark
- 自由度やAI重視ならNotion
おすすめはやはり使い分け。
私個人としては、タスク管理・情報整理はNotionが中心なのは変わっていません。
やはりNotion AIとノートの自由度は手放せない。iPad最強の組み合わせです。
» iPad miniでできること【手帳代わり?いえ、超えてます】
表計算やファイルの保管・カレンダー、Notion以外で管理していたものはLarkに集結しました。
二つ組み合わせれば、情報全てにiPadからアクセスできるようになります。どちらも無料です。
» Larkのアカウント作成はこちら
» Notionのアカウント作成はこちら
Notionだけのメリットが気になる方は以下の記事もご覧ください。
どちらにせよ、つまづいたら代わりに構築しているのでお気軽にご相談ください。
» Notion・Larkの相談はこちら
iPadをコンテンツ消費にしか使ってないなあ・・と思ったら、当サイトをご活用ください。「テレビを見る」「手帳にする」「仕事に使う」など具体的な活用方法を紹介しています。
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