家庭訪問の準備と聞いて、多くの先生は学校に保管されている大きな紙の地図を思い浮かべるのではないでしょうか。
- 大きな地図を広げて、児童の家の場所に印をつけるのに時間がかかりすぎる
- 訪問順を決めるのに、地図を見ながら最適なルートを考えるのが非効率
- 当日は紙の地図を持ち歩くため、雨天時の対応に不安がある
スマートフォンやタブレットで利用できるGoogleマイマップは、これらの課題を一度に解決する優れたツールです。
訪問先の登録から効率的なルート作成まで、全てをデジタルで完結します。
- この記事でわかること
- ✓ Googleマイマップによる訪問先の効率的な管理方法
✓ 個人情報を確実に保護するプライバシー設定の手順
✓ 最適な訪問ルートを導き出す機能の活用法
✓ スマートフォン1台で完結する運用テクニック
学校現場のデジタル化は、通知表の所見作成から始まり、様々な業務に広がっています。
家庭訪問の準備もデジタル化することで、貴重な時間を本来の教育活動に充てることが可能です。
所見作成のデジタル化にご興味がある方は、以下の記事もご参考ください。
» 【教師向け】所見作成が劇的に楽になる!iPadの純正メモで写真・メモを一括管理

それでは、Googleマイマップを活用して家庭訪問の準備を効率化する具体的な方法を見ていきましょう。
タブレットやパソコンで週案周りが整理できる「先生のNotion手帳」はこちら。
» 先生のNotion手帳で週案まわりを一元管理
Googleマップで家庭訪問が劇的に楽になる理由

Googleマイマップは、通常のGoogleマップに「自分だけの地図を作成できる機能」を追加したものです。
この機能を家庭訪問に活用することで、以下のような大きなメリットが得られます。
特に画面の大きなタブレットでの操作は、より快適な作業環境を実現します。
例えば、iPadの広い画面では地図全体を見渡しながら効率的なルート作りが可能です。
» 初めてのiPad、失敗しない選び方【安く購入する方法も紹介】
次のセクションでは、実際の操作手順を順を追って解説していきます。
未経験の方でも迷わないよう、画面の見方から丁寧に説明します。
家庭訪問用Googleマップの作り方

実際の家庭訪問用マップの作成手順を見ていきましょう。
まずは必要な準備から始めます。
準備するもの
- スマートフォンまたはタブレット(iPadなど)
- Googleアカウント(無料で作成可能)
- Googleマップアプリ
外出先でスマートフォンを活用する機会が増えるため、端末の保護対策も重要です。
プライベートで使うビデオカメラや一眼レフ、私も何度も助けられています。
» スマホ保険14社の徹底比較|iPadマニアが選ぶおすすめのスマホ保険
訪問先の登録方法:2つの便利な方法
Googleマイマップでは、以下の2つの方法で訪問先を登録できます。
それぞれの特徴を確認して、使いやすい方法を選びましょう。
①1つずつ追加して作成する方法

左上の「保存済」を押下。

リストを押下。

新しいリストを作成。

リスト名を編集。

作成を押下。
マップを非公開にする設定方法

3点リーダーを押下。

非公開を設定(デフォルトでは非公開)。
マップへの追加方法

生徒の住所を入れて検索し、左メニューの保存を押下。

先ほど作成したリストを選択します。
②スプレッドシートから一括登録する方法
児童名簿がある場合は、スプレッドシートを使って一括でマップを作成できます。
クラス全員の住所を一度に登録できる最も効率的な方法です。
①住所名簿の作成
まずはGoogleスプレッドシートで住所名簿を作成します。
既存の児童名簿がある場合は、複製データを作成し、必要な列をコピペしましょう。
下記は住所名簿のサンプルフォーマットです:
児童名 | 住所 | 建物名・部屋番号 | 訪問希望時間 | 特記事項 |
山田太郎 | 東京都新宿区西新宿2-8-1 | マンション山田101号 | 15:00以降 | オートロック#1234 |
Googleドライブの左上からスプレッドシートで住所一覧を作成しましょう。


スプレッドシートの準備ができたら、次はマイマップへのインポート作業に進みます。
②マイマップに住所名簿を反映させる
住所名簿が完成したら、マイマップに一括でインポートしていきます。
以下の手順に従って、作業を進めましょう。
「View Steps」→「Continue」の順でタップし、オレンジ枠をクリックすると操作できます。
- パソコンまたはタブレットでGoogleマイマップを開く
※Googleマップから開く場合は「保存済み」→「マイマップ」から開く。 - 「新しい地図を作成」をクリック
- 左メニューの「インポート」をクリック
インポート設定の手順
インポートボタンをクリックすると、以下の設定画面が表示されます:
- 1. 先ほど作成したスプレッドシートを選択
- 2. 「目印を配置する列」で住所の列(B列)を選択
- 3. 「続行」をクリック
- 4. 「マーカーのタイトルとして使用する列」で児童名の列(A列)を選択
- 5. 「完了」をクリック
インポート後の確認事項
必要に応じて公開設定を変更
- パソコンまたはタブレットでGoogleマイマップを開く
※Googleマップから開く場合は「保存済み」→「マイマップ」から開く。 - 鍵マークがついているか確認

一応他の先生と共有する方法も記載します。
他者と共有する方法



これで一括登録は完了です。
次のセクションでは、作成したマップを効率的に活用するためのテクニックを解説します。
効率的な活用テクニック

作成したマイマップを、より効率的に活用するためのポイントを解説します。
マップの整理と見やすさの工夫
「レイヤー」機能を使うことで、マップを分かりやすく整理できます。
以下のような使い方がおすすめです:
- 担当地区ごとにレイヤーを分ける
- 表示したいレイヤーのみを選択して確認
- 不要なレイヤーは非表示にして地図を見やすく
より詳しい情報は、地図のレイヤを使用するをご覧ください。
スマートフォンでの確認方法
当日は作成したマイマップをスマートフォンで確認できます。
データの管理とプライバシー保護
家庭訪問データの適切な管理も重要です:
家庭訪問での気づきや記録は、別途デジタルメモとして管理すると便利です。
» 所見作成が劇的に楽になる!iPadの純正メモで写真・メモを一括管理
まとめ:Googleマイマップで家庭訪問を効率化しよう
Googleマイマップを活用することで、家庭訪問の準備と実施を大幅に効率化できます。
この記事のポイントを整理しておきましょう。
特に重要なのは、以下の2点です:
- プライバシー設定は必ず「限定公開」に設定する
- 訪問終了後は適切にデータを管理・削除する
家庭訪問は、児童や家庭の様子を知る貴重な機会です。
準備や移動の時間を効率化することで、より充実した訪問時間を確保することができます。
また、訪問時に得られた情報をデジタルで一元管理することで、その後の指導にも活かせます。
以下の記事では、教員向けのデジタル記録管理ツールについて詳しく解説しています。
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