- スマホ保険「ギガぞう」ってなに?
- ギガぞうのデメリットや評判は?
- どんな人にオススメ?
値上がりする端末価格に、不意に起こる電波障害。
スマホの破損だけでなく、通信環境までカバーしたサービスがギガぞうです。
- 結論
- ・登録端末すべてに同額の保険
・中古、紛失、盗難には非対応
・保険以外に以下も無料
①外出先で使える会員専用Wi-Fi
②通信量(ギガ数)削減アプリ
部屋でも使用し、3~5年経過している端末が多い人にはおすすめランキング3種の中で圧倒的に使いやすいスマホ保険。
たくさん機器がある人、家族でマルッと加入したい人には最適です。
保険は有事が起こるまで何もないのが普通。
スマホ保険”以外”の付加価値も大きく、払い損感が無いのが最高の保険です。
実際の使用感も含めて、補償関係に10年従事していた筆者が解説します。
簡単に特徴まとめ
月額(税込) 登録端末数 | 新品端末 条件 | 中古端末 条件 | iPadは入れる? | 修理可能時の 保険金年間限度 | 自己負担 ※超過分の 修理費は除く | 保険の 回数制限 | バッテリー 交換 | 盗難・紛失 対応有無 | オススメ ポイント | デメリット | 公式HP 引受保険会社 |
858円 10端末 | 発売日より 5年以内 | – | 加入可能 | 全端末5万円 ※端末種区分あり | 3,000円 | 1端末1回/年 年間2端末まで | なし | なし | ・1端末あたり最安 ・副端末がないので補償額に差がない ・発売日から日が経っていても入れる ・スマホの通信量を節約できる | ・中古端末は入れない ・自己負担金が少しある ・ゲーム機等は補償額が低い | 公式HP 損害保険ジャパン株式会社 |
ギガぞう「ファミリー機器安心パック」はどんなサービス?
10端末に保険+通信量が節約できるサービス
ギガぞうの「ファミリー機器安心パック」は、契約者+同居の家族が持っている端末、最大10台を守る保険です。
対象となる端末も幅広く、1台あたり月額86円と高いコスパも魅力的。
- スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、スマートウォッチ
- 音楽プレイヤー、携帯ゲーム機
- モバイルルーター
インターネット通信ができる携帯端末ならほぼ対象です。
自分の端末だけでなく、ぶつけやすいApple Watchや子供が持ち運ぶNintendo Switchも加入できます。
- 遠く離れた家族の端末は?
- 「同居人」が条件なので、一緒に住んでいない人の端末は登録できません。同居していれば祖父母の端末登録も可能です。
- 同居人が家族でない場合は?
- 問い合わせたところ、登録は可能とのことでした。保険が適用されるかどうかは、生計を共にしているかなど状況に応じるようです。例えば複数人が同居する寮は適用外とのことでした。
- 通信量の節約サービスとは?
- 詳細はメリットの項で解説します。カフェなどでの高品質Wi-Fiと、通信量削減アプリが使い放題になります。
ギガぞう|加入の条件
日本国内で発売され、正常に動作している端末が加入できます。同居人の端末についても条件は同様です。中古端末は対象外です。
ギガぞう|保険金請求までの流れ
- 写真撮影・印刷
- 修理に出し、修理費用を支払う
- 保険金請求に必要な書類の写しをとる
- 修理レポート(または修理見積書)の写し
- 領収書写し
※修理不能な場合は、修理不可に関してメーカー(業者)が発行するレポート写し
- 事故状況申告書兼保険金請求書を印刷して記入
WEBサイト(こちら)からダウンロードして印刷 - 書類送付
①、③、④の書類を郵送
端末が壊れたら、第三者が修理の可否を分かるように撮影しておきましょう。不備なく書類が到着してから、30日以内に指定口座へ振り込まれます。
ギガぞう「ファミリー機器安心パック」のデメリット
保険機能があるのは「ファミリー機器安心パック」だけ
プラン名 | フリープラン | スマホ専⽤プラン | スタンダードプラン | ファミリー機器安心パック |
月額(税込) | 0円 | 200円 | 455円 | 858円 |
高品質 Wi-Fi | SSID: Wi2_freeと 指定スポットのみ | 使い放題 | 使い放題 | 使い放題 |
フリーWi-Fiを VPNで保護 | SSID:00000JAPAN (災害時用) 利用時のみ | 保護 | 保護 | 保護 |
登録端末数 | アプリと登録が あればOK | スマートフォン同時利用 1台まで | スマートフォン以外でも 最大5台まで利用可能 | スマートフォン以外でも 最大10台まで利用可能 |
LTE通信の最適化 | – | – | あり | あり |
モバイル機器 保険機能 | – | – | – | 保険あり |
ギガぞうにはプランが4種類ありますが、保険機能が付与されるのは「ファミリー機器安心パック」のみとなります。
例えば、登録したい端末数が3つ程度だからと安いプランにすると、保険機能はなくなります。
登録したい端末が少ない場合は、「モバイル保険」や「auスマプレ」の方が適しています。
» 他の保険と比較する
盗難・紛失は対象外
盗難または紛失は対象外です。
盗難と紛失を重要視する場合は、他のスマホ保険を選びましょう。
盗難または紛失もカバーしたい場合は、「モバイル保険」や「ヤマトのもしも保険」、バッテリー補償は「AppleCare+」や「トリカエスマ保証」が選択肢となります。
» 他の保険と比較する
- その他の免責(保険金が支払われない)事項は?
- 自然故障・経年劣化・付属品・バッテリーなどは他のスマホ保険同様対象外です。
(1) 利用登録を完了した日に発生した損害(補償開始は翌日となります)
(2) 会員または会員の同居人の故意、重大な過失、法令違反に起因する損害
(3) 地震、噴火、またはこれらによる津波による損害
(4) 戦争、外国の武力行使、革命、政権奪取、内乱、武装反乱、その他これらに類似の事変または暴動 に起因する場合
(5) 公的機関による差し押さえ、没収等に起因する場合
(6) 虚偽報告があった場合
(7) 運営者が指定する必要書類が提出できない場合
(8) 対象プランマイページに端末登録する以前に発生した損害
(9) 付属品・バッテリーなどの消耗品、またはソフトウエア・周辺機器などの故障・破損または交換
(10) 盗難または紛失した場合
(11) 端末修理代金以外に負担した費用(修理見積取得に関する費用、調査・検査料、送料、メーカーの保証・他の補償サービス(延長保証含む)・補償・保険などの利用料・自己負担金など)
(12) 偶然な外来の事故に直接起因しない電気の作用に伴って発生した電気的事故
(13) 偶然な外来の事故に直接起因しない機械の稼働に伴って発生した機械的事故
(14) 自然故障(対象端末の摩耗、使用もしくは経年による品質、機能の低下・不能)
(15) 詐欺、横領によって発生した損害
(16) 汚れ、しみ、焦げなど本体機能に直接関係のない外形上の損傷
(17) 縮み、変色または変質による損害
(18) 日本国外で発生した損害
保険金は最大5万円で、自己負担金あり
対象端末 | 修理不能(※1)時 保険金額 | 修理可能(※2)時 保険金額(税込) | 水濡れ・水没(※3)時 保険金額(税込) |
---|---|---|---|
・スマートフォン ・タブレット端末 ・ノートパソコン ・スマートウォッチ | 定額25,000円 | 最大50,000円 | 最大10,000円 |
・モバイル音楽プレイヤー ・モバイルゲーム機 | 定額12,500円 | 最大25,000円 | 最大5,000円 |
・モバイルルーター | なし | 最大10,000円 | なし |
※2 「修理可能」とは、対象端末をメーカー等で実際に修理代金を支払って修理した場合をいいます。修理可能の場合は、実際に支払った修理代金(限度額を上限とする)から自己負担額3,000円を控除して保険金をお支払いします。
※3 「水濡れ・水没」は、修理可能・修理不能を問わず保険金額から自己負担額を控除して保険金をお支払いします。
参考:公式HP
保険金額は最大5万円。幅広い端末に均一の保険をかけるサービスなので、保険金額で足らない可能性は考慮しておきましょう。
※参考までにiPhone 14 Pro MAXの画面割れで56,800 円。
また、対象端末を問わず、3,000円の自己負担金が発生します。
- 保険金 支払いの回数は?
- 1端末につき、1年間に1回とし、年間で最大2端末までです。
※年間の起算日は対象プラン加入日
申請には書類の郵送が必要
請求の流れにも記載の通り、保険金の請求申請には、捺印および書類の郵送が必要です。インターネット完結ではありません。
有事の際に保険金さえ出ればいいので細かいことですが、手間がかかるのは事実です。
ギガぞう「ファミリー機器安心パック」のメリット
iPadもApple Watchもしっかりカバーできる
多くのスマホ保険は、主端末と副端末で支払われる保険金額が異なります。
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ギガぞう「ファミリー機器安心パック」の最大のメリットは主端末・副端末の区分がないこと。
iPadやMacBook、Apple Watch、すべての端末に同じレベルの保険をかけられるのが最大の強みです(保証内容の解説に戻る)。
- 例えばiPhone、iPad、MacBookを持っている場合
- 「モバイル保険」で「主:iPhone 副:iPad・MacBook」だと、副端末であるiPadとMacBookの保険金額は最大3万円です。
ギガぞう「ファミリー機器安心パック」の場合は、iPhone、iPad、MacBookすべての保険金額が最大5万円になります。
「保険金は最大5万円で、自己負担金あり」は1端末でみればデメリットですが、端末数が多いほどバランスよく適用されるメリットが際立ちます。
副端末をどれにしようか、リスク管理が面倒な方に向いている保険です。
AirPodsには対応していないので、保険をかけたい場合は「モバイル保険」や「セゾンお買い物安心プラン」が選択肢となります。
» スマホ保険の徹底比較はこちら
LTE圧縮機能でギガ数を抑えることができる
「ファミリー機器安心パック」にはLTE圧縮機能が付与されており、機能オンにしておくだけで、最⼤約20%の通信量圧縮が可能になります。
品質を落とさずにデータ通信量をコントロールするので、極端に遅くなることもありません。
- LTE圧縮の注意点
- ・圧縮されたデータを元の容量に戻すなど、最適化された通信データを元のデータに復元する事はできません。
・テキスト圧縮、静止画圧縮はHTTPS通信時では行われません。HTTP通信時のみ処理されます。
・ゼロレーティング(特定のアプリやサービスが通信量としてカウントされない仕組み)に対応したサービスをご利用の場合、本機能使用中は対象外となります。本機能をオフにしてご利用ください。
・本機能利用中はアクセス元がWi2となるため、特定ネットワークからアクセスが必要なサービスはご利用いただけない場合があります。
業務用データを送付する場合は注意が必要ですが、ネットサーフィンや家族に写真を送るくらいなら問題ありません。
必要に応じてオンオフを切り替えると、便利に通信量を節約できます。本機能によりスマホの料金プランが下がる人は、保険料の実質削減としても有用です。
LTE圧縮効果が青、次項の高品質Wi-Fiが赤、実際に15日間で約3GB節約できました。
同時期の通信量が7.79GBなので、本来は10GBを超えている通信量でした。
使い方にもよりますが、プラン変更できるほどの効果があるので、実質コスパも更に上がります。
高品質・高セキュリティなWi-Fiが使える
Wi-FiモデルのiPadはテザリングを多用するため、スマホのギガ数とバッテリーを消費します。
ギガぞう「ファミリー機器安心パック」に加入すると、大手カフェ・飲食チェーン店など全国10万以上のスポットで安⼼、快適なWi-Fiが使い放題になります(主なスポットを見る)。パソコン用の設定ツールはこちら。
キャリアの大規模な通信障害に対する保険にもなるので、総合的に通信環境を整備できます。
- 他社の公衆Wi-Fiも暗号化してくれる
- 公衆Wi-Fiを使える場所は世の中に多くあっても、VPN(暗号化通信)は通常ありません。
証券取引・機密データやパスワードの送信など、カフェ仕事をするビジネスパーソンは対象エリア以外でも安心できます。
Wi-Fi環境も整備しつつ、保険機能を抑えて月額負担を減らしたい場合は、auスマプレも便利です。
発売から5年以内の端末なら登録できる
加入はメーカー発売⽇から5年以内の機器が対象なので、買ったばかりの端末じゃなくても保険に入れます。
2年以上前の端末が加入できるスマホ保険は珍しいので、中古ユーザーにはありがたい保険です。
» 他のモバイル機器保険と比較する
- 5年を経過したらどうなるの?
- 登録して月日が経つうちに、メーカー発売日から5年が経つと保険対象外となります。登録端末は削除も追加もできるので、新しく購入した端末を登録しておきましょう。
ギガぞう「ファミリー機器安心パック」の口コミ
Wi-Fiに関する評価や、「契約したのにエリア外」「うまく繋がらない」という不満の声がみられました。
モバイル機器の保険として大々的にアピールしていないので、利用者自体が少ないのかもしれません。とても良い保険なのにもったいないですね。
ギガぞう「ファミリー機器安心パック」の申し込み・解約方法
ギガぞうの申し込み方法と準備するもの
準備するもの
- メールアドレス
- クレジットカード(キャリア決済も可)
ユーザー登録はすぐに終わります。
ユーザー登録後、端末のMACアドレス登録をしないと、保険の対象にならないのでご注意ください(後述)。
- すでにWi2アカウントを持っている場合は?
- 既存のアカウントでのログインを指示されますが、マイページから契約変更することはできません。新しくアカウントを取得する必要があります。
ギガぞうにキャンペーンコードはある?
ユーザー登録時にコード入力欄がありますが、現在はコードの配布はありません。
2021年には一時期キャンペーンがあったようです(期間が6日間とかなり短い)。公式Twitterをさかのぼりましたが、2022年はキャンペーン開催なし。2023年9月時点でも無いので今後は無さそうです。
キャンペーン開催は期待薄なので、気にしなくて良いと思います。
いつ申し込みをしても、保証開始月の保険料は無料です。
- 不明点は電話サポートもあるので安心
- ギガぞうWi-Fi モバイル機器保険窓口
03-5326-6382
受付時間 9:00~18:00(土日祝日、年末年始を除く)
端末のMACアドレス登録方法
- マイページにログインし、「MACアドレス登録・管理」を開く
- 該当機種のMACアドレスを登録する
※MACアドレスの調べ方はこちら、Apple Watchはこちら
MACアドレスの登録が完了したら、特に通知などなくお終いです。事故が起きたら保険金請求までの流れの通り書類で申請します。適用されるかどうかは、その時に判断されます。
MACアドレスは長くて入力が面倒なので、iPhoneのテキスト認識機能で登録すると楽です(入力精度は高めですが、確認はしましょう)。
ギガぞうの解約方法
- 解約金や契約期間の縛りはある?
- 解約金も、契約期間の縛りもありません。いつでも解約できます。
- 解約はいつすればいい?
- マイページで解約手続きを完了した時点で解約、解約月の料金は日割りにはなりません。
いつ解約しても、月末までは有料サービスを利用できます。
- 解約方法
- マイページの「有料サービスの解約」から、いつでも解約できます。
ファミリー機器安心パックがオススメな人
- 複数端末に、同程度の保険をかけたい
- 端末を買ってから2年以上経っている
- スマホの通信量も抑えたい
iPadやApple Watchが副端末になる保険は、保険金額が下がってしまいます。
特に気軽に持ち出せるiPad mini、壊れたら困る仕事用iPad、常に剥き出しのApple Watchを愛用する人にオススメです。
通信量も節約できるので、カフェでの利用も捗ります。
ギガぞう「ファミリー機器安心パック」のデメリットと評判 まとめ
- 主端末と副端末の差がない保険
- 買ってから2年以上経ってても加入可能
- LTE圧縮やWi-Fi利用で通信量も抑えられる
登録したい端末が多く、バランスよく保険をかけたい人にはかなりオススメです。
Wi-FiやLTE圧縮も、カフェ利用の多いiPadと相性がよく、特にLTE圧縮はスマホ料金を実質軽減するケースもあります。
Wi-Fiに魅力を感じず、特定の機種だけ守れば良いなという方は他のスマホ保険とも比較してみてください。
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