- ヤマトの「スマホもしも保険」ってなに?
- Mysurance(マイシュアランス)と関係あるの?
- 特徴やデメリット、おすすめなのはどんな人?
運送会社ヤマト運輸で申し込める「スマホもしも保険」、200円から加入できる有名な格安保険です。
ヤマト運輸のHPから加入できますが、中身は損保ジャパンの100%子会社である「Mysurance」のサービスとほぼ同じです。
- 結論
- ・紛失にも対応した数少ないスマホ保険
・端末あたりで見ると割高だが、有事の際に楽だし安い
イヤホンやiPad、家族の端末が無ければ、手厚さと価格バランスの良いが保険です。
この記事を読めば、ヤマトの「スマホもしも保険」のメリット・デメリットを理解できます。
補償関係に10年従事していた管理人が解説します。
簡単に特徴まとめ
月額(税込) 登録端末数 | 新品端末 条件 | 中古端末 条件 | iPadは入れる? | 修理可能時の 保険金年間限度 | 自己負担 ※超過分の 修理費は除く | 保険の 回数制限 | バッテリー 交換 | 盗難・紛失 対応有無 | オススメ ポイント | デメリット | 公式HP 引受保険会社 |
470円 1端末 ※200円プラン有 | 正常に動作 すればOK | 正常に動作 すればOK | スマホのみ | 10万円 | 3,000円 | 限度内なら 制限なし 年間上限は20万円 | なし | 盗難対応 紛失対応 | ・スマホに特化すればコスパ良し ・ヤマトの配送修理が使える | ・加入はスマホ1台のみ ・iPadやApple Watchがある人には割高 | 公式HP |
ヤマトの「スマホもしも保険」はMysurance(マイシュアランス)のサービス
Mysuranceは損保ジャパンの100%子会社
Mysurance㈱は損保ジャパンの100%子会社として、多くの保険商品を扱っている会社です。
その中の一つに「スマホ保険」があり、ヤマト運輸経由の場合は「スマホもしも保険」という愛称で呼んでいます。
MysuranceのHPから加入しても、ヤマトのスマホもしも保険から加入しても中身はほぼ同じ保険です。ヤマトを経由する場合は、クロネコメンバーズに会員登録する必要があります。
ヤマトとMysuranceのスマホ保険はここが違う
どちらもスマホ1台に対して適用する保険で補償額や条件などは同じですが、付加サービスが異なります。プラン等は後述します。
結論から言えば、学生でない限りはヤマトを経由したほうがメリットは大きいです。
Mysuranceだけのサービス
- SNS問題に関する相談付きの「学生プラン」がある
- 月額費や自己負担金などに変わりはありません。学生プランには「SNSトラブル時の弁護士相談サービス」が無償で付いてきます。
※具体的には小〜高等学校、大学、大学院生、専門学生などが入れます。
ヤマト運輸「スマホもしも保険」だけのサービス
- 3大キャリアでも契約できる(スタンダードプラン)
- Mysuranceのスマホ保険は、docomo(ahamo含む)、au、softbankだと契約できません。ただし、ヤマトを経由している場合、スタンダードプランに限り、3大キャリアでも契約できます。
- 修理はヤマト運輸にお任せできる
- 面倒な修理や手続きをヤマト運輸がやってくれます。
※盗難・紛失、データ復旧は対象外
スマホが壊れたら、ヤマト運輸へ送るだけで終わります。送料もヤマトが負担してくれます。
修理見積が届いたら依頼するだけで、修理完了後にスマホを届けてくれます。
- 修理中、代替機を貸してくれる(有料)
- 別料金として3千円かかりますが、代替機の貸し出しをしています。機種指定はできませんが、修理中の端末に極力寄せて貸し出ししてくれるそうです(参考)。
Mysuranceのメリットはあくまでも弁護士「相談」なので、どちらかを選ぶならヤマト運輸を経由している方がメリットが大きいと言えます。
加入の条件
格安SIMを使っていて、外観上の損傷や不具合がないスマートフォンが加入できます。先述した通り、ヤマト経由のスタンダードプランなら3大キャリアでも契約できます。
条件を満たしていれば、iPhoneでもAndroid端末でも可能です。
- 古い端末や中古端末でも大丈夫?
- 条件を満たしていれば、古くても、中古でも、フリマでも、オークションでも登録可能です。
保険金請求までの流れ
マイページの「事故等の連絡」から連絡することで保険金の請求申請ができ、全てオンラインで完結します。
申請に必要なもの
- 加入時のスマホ写真
※アップロードしている場合は不要 - 被害スマホの写真
- 修理見積書や修理報告書
- 修理の領収書
端末が壊れたら、第三者が修理の可否を分かるように撮影しておきましょう。
盗難や紛失の場合には、「盗難届」や「盗難/紛失の手続きに関する書類」が必要になります。
クロネコヤマト「スマホもしも保険」 デメリット
加入対象端末はスマホ1台だけ
スマホにしか適用できないので、iPadやAirPods、Apple Watchなども使っている、または購入を検討している方には向いていません。
※割高ですが、台数分の月額を支払えば、スマホ複数台の契約は可能。
自己負担金と50%制限がある
修理時には自己負担金3千円が発生
修理した場合には、3千円が差し引かれた額が支払われます。修理できなかった場合は、自己負担金はありません。
紛失や盗難時の補償額は50%
盗難や紛失時の補償額について、登録スマホの購入金額または再調達価額、どちらか低い方の50%が支払われます。
※限度は各プランの保険金額
同じように紛失保証が付いたスマホの保険証の補償額は2万5千円です。紛失・盗難時のみの話ですが、本体代金が5万円以上だと真価を発揮できます。
また、バッテリー交換も対象外です。バッテリー交換に対応しているスマホ保険はAppleCare+しかありません。
また、どのスマホ保険も基本的にバッテリー交換は対象外です。
バッテリー交換を重視する場合はAppleCare+が含まれるキャリア保険や、端末交換トリカエスマ保証を参考にしてみてください。
クロネコヤマト「スマホもしも保険」 メリット
選べる2プランと、年間最大保険金20万円
プラン名 | ライトプラン | スタンダードプラン |
---|---|---|
対象端末 | スマートフォンのみ | スマートフォンのみ |
料金 (税込) | 200円 | 470円 |
補償台数 | 1契約1台 | 1契約1台 |
年間補償 回数 | 無制限 | 無制限 |
年間補償 限度額 | 期間通算10万円 | 期間通算20万円 |
修理費用 補償額 | 1回の修理費用 5 万円が限度 | 1回の修理費用 10 万円が限度 |
対象事故 | 破損、汚損のみ | ・破損、汚損 ・水濡れ ・故障 ・データ復旧 ・盗難・紛失※ |
スタンダードプランなら年間最大20万円と、数あるスマホ保険の中でもトップクラス。1事故当たり最大も10万円なので、保険金額は十分です。
iPhone・iPadのスマホ保険 比較一覧表
サービス名称 ※クリックで 該当箇所へ | 1.モバイル保険 | 2.auスマートパス プレミアム au以外も加入可能 | 3.ギガぞう | 4.JCB スマートフォン保険 | 5.セゾンカード お買い物 安心プラン | 6.UCカード ミライノカード クレジットカード 付帯保険 | 7.ATLAS Smart Security | 8. トリカエスマ保証 ※破損保険ではない | 9. クロネコヤマトの スマホもしも保険 | 10.スマホの保険証 ※受付停止中 |
月額(税込) 登録端末数 | 700円 3端末 | 548円 1端末 | 858円 10端末 | 114円〜 1端末 ※年会費の月換算(クラスで異なる) | 300円 携行品全て | 275円〜 1端末 ※年会費の月換算(クラスで異なる) | 4,378円〜 対象端末なら 台数制限なし | 200円〜 1端末 | 470円 1端末 ※200円プラン有 | 900円 5端末 |
新品端末 条件 | 購入後 1年以内※例外あり | 購入後 1年以内 | 発売日より 5年以内 | 購入後2年以内 3ヶ月対象カードで支払い | 携行品全般 | 発売日より 5年以内 ※例外あり | 発売日より 5年以内 | 破損等がない ※ベーシックは 電池容量80%以上 | 正常に動作 すればOK | 購入後 5年以内 |
中古端末 条件 | ショップで購入し3ヶ月以上の保証付の端末 | メーカー保証 期間中 | – | 購入後2年以内 3ヶ月対象カードで支払い | 携行品全般 | ショップで購入し保証付の端末 | 発売日より 5年以内 | 破損等がない ※ベーシックは 電池容量80%以上 | 正常に動作 すればOK | 購入後 5年以内 |
iPadは入れる? | 加入可能 | 加入可能だが 保険金が下がる | 加入可能 | スマホのみ | 対象 | 対象 ※一部カードは不可 | 対象 | スマホのみ | スマホのみ | 副端末なら 可能 |
修理可能時の 保険金年間限度 | 主端末 10万円 副端末 3万円 | au回線系1万円 その他5千円 | 全端末5万円 ※端末種区分あり | 一般3万円 ゴールド以上 5万円 ※画面破損のみ | 10万円 | 3〜10万円 | 15万円 | 修理対応なし | 20万円 | 主端末 10万円 副端末 3万円 |
自己負担 ※超過分の 修理費は除く | なし | なし | 3,000円 | 1万円 | 1,000円〜 | なし | なし | 750円〜 9,000円 | 3,000円 | 費用の30% 上限1万円 |
保険の 回数制限 | 限度内なら 制限なし | 2年間で 2回まで | 1端末1回/年 年間2端末まで | 限度内なら 制限なし | 限度内なら 制限なし | 1年間で 1回まで | 限度内なら 制限なし | 条件を満たせば 制限なし | 限度内なら 制限なし 年間上限は20万円 | 限度内なら 制限なし |
バッテリー 交換 | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | 端末交換で 対応 | なし | なし |
盗難・紛失 対応有無 | 盗難対応 | なし | なし | 一般:なし | 盗難対応 | 盗難対応 | なし | なし | 盗難対応 紛失対応 | 盗難対応 紛失対応 |
オススメ ポイント | ・自己負担なし ・主端末1台、副端末2台 ・主端末最大10万円 ・盗難にも対応 | ・実質月額負担0も可能 ・簡易サブスクも無料で使える ・ビジネスに有用なWi-Fiサービス付き ・検討中の保険に最適 | ・1端末あたり最安 ・副端末がないので補償額に差がない ・発売日から日が経っていても入れる ・スマホの通信量を節約できる | ・クレジット付帯サービスで入り損感がない ・クレジットカード特有の他サービスもあり ・購入後2年以内が条件なので中古でもOK | ・Apple PencilやAirPodsも対象 ・端末数や補償回数の限度がない ・クレジットカードの年会費もなし | ・クレジット付帯サービスで入り損感がない ・クレジットカード特有の他サービスもあり ・ショップ購入なら中古でもOK | ・保険機能が優秀 ・ホームセキュリティとしてコスパが高い ・スマートホーム機器も選べる | ・加入は劣化してきた時でいい ・端末が綺麗になることも | ・スマホに特化すればコスパ良し ・ヤマトの配送修理が使える | ・主端末1台、副端末4台 ・主端末最大10万円 ・盗難+紛失にも対応 ・発売日から日が経っていても入れる ・中古端末も対応(メルカリもOK) |
デメリット | ・副端末は補償額が低い ・登録端末数が少なめ | ・保険金は心もとない ・1端末しか入れない | ・中古端末は入れない ・自己負担金が少しある ・ゲーム機等は補償額が低い | ・補償内容が画面破損のみ ・対象はスマホのみ ・自己負担が大きい | ・補償額が年々減る(減価償却される) ・クレジットカード作成の必要あり ・家の中での破損は対象外 ・家族が壊した場合も対象外 | ・スマホ保険として加入するには高い ・ステータス性が高いので、審査が大変 ・年1回しか補償されない | ・ホームセキュリティ不要な人には高い ・紛失、盗難は対象外 | ・破損等の予防策にはならない ・交換端末は中古品 ・手数料がかかる | ・加入はスマホ1台のみ ・iPadやApple Watchがある人には割高 | ・主端末の登録はスマホだけ ・自己負担金が大きい ・副端末は補償額が低い |
公式HP 引受保険会社 | 公式HP さくら少額短期保険株式会社 | 公式HP au損害保険株式会社 | 公式HP 損害保険ジャパン株式会社 | 公式HP Chubb損害保険株式会社 | 公式HP セゾン自動車火災保険株式会 社および損害保険ジャパン株式会社 | UCカード ミライノカード さくら損害保険株式会社 | 公式HP さくら損害保険株式会社 | ベーシックプラン プレミアムプラン 株式会社ニューズドテック | 公式HP Mysurance株式会社 | 公式HP 株式会社ギア |
» 詳細はこちら
対象事故を破損のみに絞った場合は、月額料金も最安クラスです。スマホだけとはいえ、月額200円のメリットは惹かれる方が多いでしょう。
どちらにしても1台あたりのコスパは悪いので、複数端末の方は注意です。
紛失、中古端末、フリマ購入と対応が幅広い
紛失まで対応しているスマホ保険は少ないので、手厚くスマホ1台に保険をかけることができます(スタンダードプラン)。
また、メルカリやオークションなどで購入した端末を登録できることも大きなメリットです。
50%ルールで紛失時の価格は控えめですが、中古スマホをメインに使う人には有用な選択肢です。
修理は正規修理店以外でもOK
修理をした内容がわかる証明書を発行してもらえれば、正規店、街の修理屋さん(例えばiPhone修理アイサポ )など、どこで修理しても大丈夫なので、正規店が近くになかったり、高額になってしまう場合に便利です。
クロネコヤマト「スマホもしも保険」の評判
最低限の保険で不測の事態に対応できたケースです。保険の手続きもスムーズに進行して満足度が伺えます。
気になるのは悪い口コミです。
一定数見られるのが、損保ジャパンに対する不信感や嫌悪感です。知恵袋などを見ても賛否両論。
ケースバイケースなので一概には言えませんが、「大手ほど実績が増えるので、悪い意見も仕方ない」と個人的には思っています。
スマホ保険に対する不満は見つからなかったので、内容が適しているかどうかで判断しましょう。
申し込みと解約方法
申し込みの方法と準備
準備するもの
- 登録する端末の写真2枚
正面画像+背面画像 - クレジットカード
- メールアドレス
- 登録する端末情報の確認
機種名・メーカー名・IMEI番号・購入金額
端末の写真が必要になるので、別の端末から撮影しておきましょう。端末情報は以下の方法で確認できます。
- 端末情報の調べ方(機種名・モデル番号・シリアル番号・IMEI)
- Apple端末:「設定」→「一般」→「情報」※長押しでコピーできます
Android端末:「設定」→「端末情報」※バージョンや端末で異なる場合あり
Mac:左上Appleマークから「この Mac について」を選択
準備したものを順に登録していくだけで、インターネットから申し込めます。
端末写真は後からでもアップロードできますが、補償の際には登録時の写真が必要です。失念しないように最初に登録しておくのがおすすめです。
- 電話サポートもあります
- クロネコ「スマホもしも保険」修理受付窓口
0120-959-422
(受付時間 10:00〜18:00 年中無休)
ヤマトのスマホ保険 解約方法
解約はいつでもマイページ (https://mypage.mysurance.co.jp/)からオンラインで手続きできます。
「自動継続の中止」は解約ではなく、1年の契約期間終了後の更新についての手続きです。すぐに解約したい場合は、「解約手続き」をする必要があるので注意しましょう。
クロネコヤマト「スマホもしも保険」がオススメな人
- スマホ1台に最安で保険をかけたい
- 弁護士相談サービスに魅力を感じる(Mysurance)
- 修理店に行かずに配送だけで解決したい(ヤマト運輸)
端末当たりの保険料は割高ですが、スマホ1台使うだけの人とっては価格と保証のバランスが良い保険といえます。
壊れたら悲しい価格のイヤホンやタブレット、バッグや財布を持っていないのであれば、迷わず選択できる保険です。
クロネコヤマトのスマホ保険 まとめ
- スマホ1台を安価に守れる
- 弁護士相談が欲しければMysurance
- 3大キャリアや配送を使いたい人はヤマト経由
学生でない限りはヤマト運輸を経由しておく方がメリットは大きいでしょう。
iPadやAirPods、家族の端末がある方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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